事件の解決は間近!?回収された伏線と残された謎
15話で阿川達警察は真相に近づき、謎が徐々に解明されつつあります。
物語の結末は大筋は見えてきましたが、以前紹介した伏線や解明されていない謎の整理、物語の結末を予想してみました。
目次
謎①:あえじゅま様は何者?
山の神様として村民から崇められていたあえじゅま様。
その正体は禁術よって蘇った9歳の女の子「月子」だと判明しました。
アエジュマとはある密教において復讐を意味しています。
村人同士の衝突から不遇の扱いを受けて殺された「月子」。
今回仕組まれた誘拐事件は月子の父、光二郎の復讐のシナリオだったのです。
謎②:怪しげな教員
拉致被害者達を集めたクラスを取り仕切っていた担任の袴崎。
一見すると事件の首謀者に見えましたが、裏で事件の早期解決を望む(犯人側の視点で)裏切者でした。
しかし誘拐された拉致被害者に対して無情の決断を下す事もあり事件に対して一部肯定している。
尚、単行本1巻に収録された書下ろし番外編であえじゅま様に対しては心の底から信仰している事がわかる。
謎③:寝屋川朔の過去
クラスメイトの秀貞と同じ父親である事が判明した。
また母親からは縁を切られている。
朔と秀貞の父「茂」は佐伯組の組長でかなり危険な男である。
まだ言及された訳ではないが茂の父は月子殺害犯と思われるので、朔と秀貞は月子殺害犯の孫の可能性がある。
謎④:壮次(おっさん)の気付き
この事についても作中で言及があった訳ではないが、自分たち拉致被害者が村の縁者である事に気付いた模様。
壮次は結子を見た時にその事を確信した様子が伺える。
謎⑤:風子の店
風子の店については一切不明。
村人の会話から骨が必要である事と純粋な村の出身者とそうでない村人がいる事がわかる。
「骨が残っていれば~」のくだりは蘇生の儀式に使う線が変わらず濃厚ですね。
結子の息子も化物に変えられたので康志も化物に変えられている可能性はあります。
村人については組織の信者とそうでない者というくくりと考えるのが自然かなと。
謎⑥:動画の配信
動画配信を行った理由については2つ考えられますね。
1点は犯人側の思惑通り、復讐を伝える事だと思います。拉致被害者の殆どは(月子殺害)当時の村民ではなく、村民の子や孫。
誘拐を全国的に配信する事によってわかる人(元村民)には恐怖を与える内容になっています。
もう一点は警察に知らせる事でしょう。おおきな事件として世間の関心を集める事で事件の早期解決を促しているのだと思います。
謎⑦:誘拐の理由
誘拐の理由は作中で言及された通り、月子を殺害された光二郎が当時の村民の子や孫を誘拐し「(当時の事件と)関係ない配偶者が殺される」「(当時の事件と)関係ない配偶者に殺させる」を実行しています。
光二郎は村の住職として村人に指示を出して復讐(アエジュマ)を実行しています。
残された謎
朔の「友達を埋めるのはもう嫌」発言。
名前は出たのに脚光をあびていない何名かのクラスメイト。
阿川の妻の病死。
禁術の実行者マフターブ。
最近の急な展開で作品自体が打ち切られる可能性もありますが、この辺りは掘り下げて欲しいですね。
結末予想
シャムスからあえじゅま様をいなかった事(殺して)と頼まれた阿川たち。
事件の解決にはあえじゅま様を殺すという方向で進むと思います。
しかしあえじゅま殺害の選択を迫られるのは警察では無く朔だと思います。
というのも康志が山で犬に襲われた時にクラス担任の袴崎は次のような事を言っています。
「もし私が康志くんならこの状態になってまで生きたくはありません。」
これは袴崎が康志の状態をあえじゅま様に重ねてこぼした言葉だと思うのです。
この後、袴崎は「せめて唯一仲良くなった友達におわらせてほしい」と言って朔に康志の処分を促します。
しかし朔の返事は「No」。
康志は結局あえじゅま様に食べられてしまうのですがこの場面の再現がクライマックスでくると思います。
その時に朔がどう動くかは…